歯周病治療

歯周病の一番怖いこと、それは痛みがほとんど出ないまま進行していくことです。
ですから、歯周病にかかっていることに気が付かない方がたくさんいらっしゃいます。
ぜひ一度、歯周病の検査だけでもすることをオススメします。

では、歯周病とは?

歯周病とは、歯と歯茎の隙間(ポケット)にたまったばい菌がどんどん増え、そのばい菌が毒素を出し、歯を支えている骨を溶かす病気です。

ですから、歯周病が進むと歯がグラグラしたり、またそのばい菌は、強い悪臭を持つため、お口の臭いが出てきます。

どんな治療をするの?

  1. 歯茎の中からしっかりと歯石をとります。
  2. 歯周病予防に効果的な歯ブラシの仕方を教えます。
    ただ教えるのではなく患者様にできるようになってもらえるまで繰り返しアドバイスします。

予防が第一です。
私たちはいわゆる歯磨きは指導しません。
歯磨きでは予防できないからです。
歯を磨くのではなく
「プラーク(細菌)をコントロールする」
ことが大切です。

それでも治らなかったら?

ご希望により、麻酔をして、30~40分程度の手術をすることもあります。
手術と聞くと抵抗があるかもしれませんが、非常に確実に歯周病が治ります。

※歯周病が進行していくイメージ



※歯石除去のイメージ

歯周外科療法

重症の歯周病になったら手遅れ?

そんなことはありません。
保存的な療法から外科的療法まで、さまざまな治療法があります。進行の程度、症状や全身的健康状態を考慮して、適した療法をプランします。
最近では『再生療法』がとても進んできています。

再生療法とは?

進行した歯周病でも歯を抜かずに治療できる可能性があります!
歯周再生療法とは歯周病で破壊された歯周組織の周囲にある細胞を増やし、さらに血管を作って細胞に栄養を送りこみます。
これらの作用により歯槽骨などの歯周組織が再生されます。

歯周組織再生療法 44,000円~(保険適応の材料あります)

最後に

歯周病は、風邪が治るように自然に治ることはありません。どんなにかぶせ物を歯にかぶせても、その歯自体が歯周病になっていれば、いずれその歯はダメになってしまいます。
一度も歯周病の検査をしたことがないという方、ぜひ受けてみて下さい。歯周病になりかけの段階でしたら、歯ブラシだけで治ることもあるのです。


根の先のほうまで骨が喪失してしまった例。

治療例

治療例 ペリオ編

たった1本のインプラントでここまで回復しましたという例。

歯周病により歯を喪失してしまい奥歯のかみ合わせがほとんどありません。
歯肉の腫れ、出血も多くみられ、まず全体歯茎のなかの歯石を除去する治療を行いました。

治療例 ペリオ編 続

初期治療として歯周ポケットのなかの歯石を除去したあとです。

治療後です。
上顎に義歯、下顎にインプラント1本植立しました。奥歯の咬合支持ができました。

インプラント植立部の遊離歯肉移術

こちらの手術は遊離歯肉移植術といって、インプラントを植立する前に、
上顎の内側歯茎の部分から固い歯茎を移植しました。
これによってインプラントもちがよくなります!

ペリオ編 パート2

30代女性の方で重度歯周病のかたです。
青〇の位置はかなり腫れています。

  歯肉がひきしまり口臭も改善しました。